ブログ 巡礼のおはなし

【磐座の前で 】

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【磐座の前で】
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ご神体としてそこにある磐座。
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手を合わせると、
眠っている細胞が起きるような
感覚になることがある。
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ピンチになったときに
人の本質が浮かび上がるように、
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問答無用で
剥き出しの「存在」を愛せるチカラが
呼び覚まされていく。
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これはいい
これは良くない
それ以前に横たわる、
生きてここにいることの逞しさ。
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そこから自分の祈りが育ち
生まれていることへの信頼。
自分の魂への信頼。
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そういうものがふつふつと
目を覚ましてゆくようだ。
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神様はきっとそこでは
何もなさらないのだろう。
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そこにいて、何を共鳴させて
ゆくのかはそれぞれの中に答えがある。
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ある人には促しになり
ある人には切り返しになり
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ある人には再生になり
ある人にはお試しになり
ある人には強烈な確認がおこる。
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生きてここにいることの逞しさは.
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嬉しいことも悲しいことも
楽しいことも嫌なことも
ラッキーなことも悔しいことも
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続いていく、続けていくことの自覚だから
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ただ、必要なことが起こっていて
それを受け止めながら進む勇気を祈ること。
自分への信頼を祈ること。
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そうできることが、そこでの
祓い清めなのかもしれない。
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森羅万象が祈りとなる
この国に生まれて
わたしはよかった。
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それを、嬉しく感じられる
四季と自然の豊かさに恵まれてよかった。
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よかったなぁ、ありがたいな としみじみ思う。
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巡禮記  松本育子
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