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人には「遣る瀬無い」という感情がある。
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精神的にどうしようもなく、
今までの経験では、やり込めることができないって感情がある時をいう。
生きていると、誰にでもある。
富んでいても、満たされていても、それはある。
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その感情の吐き出しをせずに
無理やり 何か別のものかに変えてしまうと
人ってどうなるのだろうか?
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そうだ。
気が狂う。
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せっかくの「遣る瀬無い」という感情を
悪と決めつけて
感じ切らないで葬ろうとするからだ。
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目に見えないことを 大切に生きて行ける人生って
その遣る瀬無い感情すらも
感じ切ることではないだろうか。
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首里森御嶽は 夜になると 人に門を開ける。
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やるせなさ すら大切にと
万物の持つ感情を
感じ切るちからを促してくれる、
この首里に城が建つまえから
ここに坐り続けている拝所(うがんじょ)。
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大きな空の龍神が ここから出入りしながら
今もその流れを止めない。
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巡禮記ツアーのひとコマ
沖縄 首里城 首里森御嶽(すいむいうたき)
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