これは
お互いのご都合のよろしいセフレ関係にあったり、
テキトーに恋愛ごっこをしている男と女の話ではなく、
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ややこしい恋愛を真剣に、
よくよく愛し合ってる男と女の話。

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そんな解りあってるはずの男と女であっても、
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男は情で愛し合おうとし、
女は魂で愛し合うことを求める。.

女は男に、誰に対してよりも大きな情を自分に求め、
男は女に従属を求める。
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女は毎月血を流す分、
魂のままにリアルに生きて感じる。
だから女は男と二人だけの世を作ろうとする。
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男は女を抱いているとき以外は
外部の敵と 戦と和平を繰り返し生きているから、
その仕組みの中に、自分の女も組み入れようとする。
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でも、
それしかない!ってわけじゃなくて
女にも情はあるし、男にも魂はある。
ふと気がついた時のバランスの問題。
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このバランスの「持ち合い」が崩れたら、
お互い都合のよい男と女の関係にしかならず、
つまり、まぐあい愛し合うべき相手のはずが
都合の良いセックスのみをむさぼる セフレか、
セックスレスカップルに降格する。
例えば、生理の時や、明日の仕事に支障がありそうな時は、
お互いに、気を使ったふりをしてセックスするのを避けるような関係がそれだ。

初めのころは不眠不休でセックスしてたくせに。
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むっちゃくちゃ乱暴な言い方かもしれないけど、
男は女を長短にかかわらず、刹那の一コマで愛し、
女は常時、抜き身で男を愛するんだよ。
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女は泣き、わめき、自己の吐露先を男に求める。
男は女を恫喝して調伏しようとする。
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たとえば男は、
これ以上わめくのだったら俺はお前と別れる!
と脅し、女は、
あなたがいなくなったら私は死んでしまうと主張する。
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別れるときは
男は女を厄介に感じ、邪魔臭くなって別れる。

女は、この男とは生きてゆけないと確信し、
魂で別れる。
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だから、
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男は、ホトぼりが冷めればまたその女と
元のさやに納まれると信じ、
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女は生涯その男には戻らない。
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さてさて、
上に書いてあることが全てのことではないかもしれないし
てきとーな遊び相手なのであれば、動ぜず、そのままで結構だが、
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万一、真剣にむつかしい恋愛関係にあり、
自分が当てはまり、
ああ、そうかもしれないなと通ずるところがあれば、
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せめて、
男は女をなめるな。
女は男を甘く見るな。
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女は男を無条件で丸ごと愛するから、
女は自分の刹那を愛されることも知れば良い。
その女を見て
男は優しくなれる。
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習わなくても
変わらなくてもいい
知っとくだけでいい。
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だって本当は
言葉になんて出来ないから。
書けば書くほど
もどかしくて、嘘っぽくてたまんなくなる。
理屈っぽくて嫌になる。
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これが男と女
ややこしい恋愛のお話し。
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田中一人