こんにちは!
うずめカフェ・巡禮記の松本育子です。
今日は、新たな地方を訪れたら
【フォーカスするといいこと】のお話です。
巡禮記のお仕事では、おかげさまで
全国の、いろんな地方を訪れて
神社仏閣聖地への巡礼先達業をしています。
その地方を訪れると、
その土地に息づく人々が代々
そこで暮らす知恵として重ねてきた
文化や信仰に出会います。
その地方独特の文化や信仰は
ルールもオリジナルなものが多いので
わからないからこそ尊重と敬意をもって
巡禮記で触れ合わせていただき、
毎回どの地でも学ぶことがたくさんあります。
そこで、新たな地方を訪れるときに
私が大事にしている
フォーカスポイントは、
【その地方で暮らす人たちが
ずっと大事にされていること】
に触れること。
離島のようにその土地ならではの
神話があったりする「信仰」かもしれないし、
伝統工芸産業かもしれないし、
特産物の食べ物や方言かもしれないし、
自然の風景そのものや、
独自のお祭りや
海や川や森と暮らす知恵かもしれない。
どんな地方にも、必ず
その地でずっと大事に扱われてきたものが
人の暮らしと溶け合ってそこにあるから、
一つでもいいので、フォーカスして
触れ合ってみるようにしています。
触れ合う、とは、体験してみること。
食べるとか見る聞くとか、匂いを嗅ぐとか
敬意を込めて手を合わせてみるとか
心を動かして感動するとか、ですね。
例えば先日、巡禮記の宮島厳島神社ツアーで
広島を訪れました。
朝の集合前に入ったお店は
お抹茶やコーヒーの器が上等な陶磁器の
ものばかりでした。
厳島神社の宮司さんが「お母さん」とよぶ
その喫茶店主の女性がいろんな生い立ちの話を
してくれたんですが
私は被爆者だけれどもここ(広島、宮島口)を
愛していること。
足も悪いし指も曲がっているし
腹も黒いし頭も悪いし!と冗談混ぜて
笑って曲がった指を見せてくれました。
そして、
お店の一角に飾られた厳島神社のしゃもじは
祭事でいただいたもの。しゃもじは
福をすくう、すくいとる、救う、
の意味があること。
厳島神社のお守りもポケットに肌身離さず
つけていて信仰を大切にしていること。
(取り出して見せてくれました)
などなど、
その話を聴きながら、
この方はご先祖さまと厳島宮島の神様を
とっても大切にしてこられたんだなぁ。
その祈りがおもてなしに現れているなぁと
しみじみ伝わりました。
わたしは、こんなふうに地元の人たちが
地元の神様の信仰を大事におかげさまに
感じて丁寧に扱われている姿って
すごく感動するのです。
すぐパワスポ化されてしまう信仰文化だけど
何気ない日常の営みをおかげさまと感謝して
信仰しておられるのが好きだなぁと感じます。
新たな地方を訪れるときに
「ずっと大事にされているもの」
をフォーカスして見つけていくと、
リスペクトがまずありき、になるので
その土地の味わい方がぐっと
親しいものになるようです。
巡禮記でよくいう、
「侵略ではなく交易に」なってゆきます。
それをやり始めて
気がついたことは、
よその土地の【大事】に触れることで
大きな目で観て、
【自分が大事にしていること】を
浮き彫りにしてくれるのだ、ということ。
「私はこういうところに心が動くんだな」
「私はこういうことが大事だと感じているんだ」
「私はこれが好きだな」
そういう自覚の体験というのを
新たな土地で出会う、
意外な切り口や視点からさせてもらえるし
自分の大事にしていることを尊重できるんです。
結構近しい人の大事にしていること
にフォーカスしても、それはできるけど、
近しい人たちの場合は比較が出てきたり、
投影や嫉妬が出てきたりして
めんどくさい複雑なことになる場合も
あるでしょう。
それを、訪れた地方という大きな括りで
やってみると、
自分の中の【大事にしてること】の発見も
大きな視点から見えたりします。
こだわりや執着とも紙一重な
【あなたの大事にしてること】は、
あなたの個性を自分で尊重できるために
どんどん知ってゆきたい宝物です。
生きる上でこれほど、
無視できず、かつ、
見失いやすいものはないくらいに、
皆だれもが持つ、いのちの
種火のようなエネルギーですね!
巡禮記でわたしはこの、
一人一人の種火を大事に扱う
先達がしたいと心がけています。
自分自身のそれも含めて。
なので巡禮記の先達でご一緒いただく
参加者さんたちには
旅先の土地の
「ずっと大事にされているもの」
を一緒にフォーカスする視点を
分かち合っています。
あなたもぜひ
新たに訪れた地方の「大事にされてるもの」
楽しく見つけて触れ合ってみてくださいね。
巡禮記 松本育子
お守りコンセプトのボディケアショップ
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●お参り先達をチームで
させていただいている
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