一願仏の　おっしゃること

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一願地蔵（いちがんじぞう）さまとか
一願観音さまとかが　各地におられますよね。
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ここでは「 一つの願い事 だけを 叶えてくださる 」と
表示があったり なかったりしますが、
実際に 一つの願いだけを 叶えるために
そこに 座っておられるのでしょうか ？？ というと・・・
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ちょっと 意味が 違うんですよぉ～
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人は 一つの願い事をするときに、
たいていその「一つ」に かかわる
みっつ くらいの 言葉を産む　「くせ」があります。
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●一つ目は、
その願い そのものです。
例えば、「生活が苦しい、お金がほしい！！」と。
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●二つ目は
呵責の 思いです。
「あ！！そんな欲望 を、ホトケ様に 言っちゃいけないのよね！」と。
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●三つめは
どっかの、エラい？人間から 吹聴された 言い直しです。
「世界が平和になれば、こんな思いは しなくていいよね。
じゃあ世界平和っ！！」と。
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さてさて、
これを聴いた 一願地蔵さまや 観音さまは困惑します。
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「 さて、どれを聴いてやればいいのか、困ったもんだ 」 と。
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もとより
人々の苦悩を 受け止めて、その人と共に 動こうとするのが 地蔵さま。
辛辣な悩み を受けて、智慧を 出そうと されるのが 観音さま。
それぞれ そうやって、
人が生きることさえ 困難な時代から、
数千万憶の願いを聴きながら、修行を 重ねておられます。
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だから、
口に出して、声にして、上の3つのうちの
一つだけを 言ってほしいと おっしゃいます。
それが 「一願」って意味なんです。
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呵責に 歪められた ことでもなく、
人から 吹聴された ことでもなく、
嘘のない あなたの「欲」を
まっすぐ そのまま 言ってほしいんです
でないと、動けないから。。。
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つまり、
「生活が苦しい、お金がほしい！！」
これだけで いいのだと言われます。
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これで、その人に必要な、
今までと違った、勤勉に至る道、勤労に 至る道などのご縁を
探してゆく行動を 共にしてやる ことができると
地蔵様は 動かれます。
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お金ほしい！と言うような 単刀直入な願いをかなえるために 必要な、
周囲への心配りや、お金に不自由のない 身の姿を整えるようにと
観音さまは 智慧を出されます。
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そうやって
昔々から、私たちの とても 近くにおられて、
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「 叶わなかった 人の 無念と、その理由 」
「 叶えられた 人の、それを 伝えようとする 喜びと、その理由 」
そんなものを たくさん 背負われて
私たちが 訪ねてくるのを 待っておられるんです。
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ご神仏様と人との間に「一期一会」はありません。
人と等身大に、ほとけを据え置かず、
一願仏さまとの おつきあい
永く ご縁が あるものに してゆきましょうね～
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