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企業先達・経営と経済

投稿日:2018年7月9日 更新日:

今日は企業個人先達の日だった。
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「経営」も「経済」という単語も、実は仏教用語である。
「経を営み」、「経を済(おさ)める」と解く。
それを知る人は少ないと思うが、
どのように仏の教えを広く民衆に広げて
恒久平和を目指してゆくかということを示唆している。
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仏教に帰依する者すべての夢を、
民衆の営みの中に見出そうとする単語である。
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今日は久しぶりに、立正安国論、唯物論と唯心論、
それに異体同心論というものを紐解いてお話をさせていただいた。
日蓮さまが解かれた法華経の摂理である。
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しかし、日蓮さまは、
誰かの前で誰かのように、持論演説をぶったのではなく、
同意を求めてSNSに投稿したわけでもなく、(鎌倉時代にSNSがあるか?)
道行く人から、
「お上人様、教えてほしいことがございます」の声に立ち止まり。
その質問に答えることで、やがて黒山の人だかりを形成していった。
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これが辻説法と呼ばれているもので、
集客力のあるイベンターに頼んで人集めして、
誰かの受け売りを くっちゃべったものではない。
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やがて日蓮さまは、おびただしいそれの繰り返しから、
南無妙法蓮華経という題目を産み出し、
法華経を頭にした信仰集団を形成していった。
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立正安国論と難しいお題で残されている その活動記録も、
書いとかなきゃ忘れるから!って数巻の本にして出版しただけである。
どや顔ではなかったと思う。
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これが経営であって、携わった人々の現世成仏を見ることが
経済なんだろうなと思う。
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曲解がはなはだしく、多くの新興教団を産んでいる南無妙法蓮華経ではあるが、
日蓮さまの足取りを経営だと視ることで、それは防げると思う。
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理想ではない、方便ではない、言葉の比喩などという幼稚なものでもない。
実際の足取りが、これほど愉快に思えることはないだろう。
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そして経営者たる感覚を、その中で正してゆければ、
おおかたの経済の中に生きてゆくことができる。
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巡禮記先達
須佐厳

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