阿蘇に坐る熊野権現に
覚悟をもって来たのか？と問われる
とおりゃんせ とおりゃんせ
ここはどこのほそみちじゃ
てんじんさまのほそみちじゃ
ちっと
とおしてくだしゃんせ
ごようのないもの
とおしゃせぬ
ここ阿蘇にも
黄泉の国の天神である
熊野坐大神は降りる。
魂の再生をせんと、座る。
ここは風葬の地。
このこのななつの
おいわいに
おふだをおさめにまいります
老若男女問、
命のともしびの、長き、短きにかかわらず
この地で生まれ、没したものは、
ここより、
補陀落浄土に旅立ち、
そして輪廻転生の順番に入る
魂の再生を始める。
いきはよいよい
かえりはこわい
こわいながらもとおりゃんせ
とおりゃんせ
ならば ここ
黄泉の国の入り口に来た者には 補陀落浄土を勧め
その霊を連れてきた者には
その供養ができる者に成らめとて
我らは祓い清めをいたす
だから、生きてここを訪れる者は
その祈りの覚悟で
光を浴びる者もいる。
そして、覚悟なきものは
光を失うものもいる。
それも、魂の再生だと、
祈り持て訪れよと、
熊野坐大神（くまのにますおおかみ）は云う。
上色見熊野坐神社
