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巡礼メモリー 火伏せ だけじゃないお仕事

投稿日:2022年9月2日 更新日:

この方を、「稲荷大神」に仕える、
狐の神様の最高位の方だと知る人は、
あまりにも少ないですね。

いわゆる「天狐(てんこ)」と言われる存在で、
大小おびただしい数の稲荷の狐の神々さまは、
一生懸命に修行をして、
この方の高みに近づこうとされます。


仏が神の姿で人の前に現れた「権現」とありますから
神様のようでもあるけど、
ずいぶん高い悟りを開かれた、仏さまでもあって、
その本地仏は「聖観音」さまとあります。

剣をたずさえ、翼をもち、百里を一瞬にして移動する
白い狐さんに乗り・・・緩急自在なその姿・・・
中部地方以東で商売人さんを中心に
絶大な信仰を集めておられますが・・

あれれ、よく見ると誰かに似ておられますね。
そうなんです。
この方は「大天使ミカエルさま」と同じ方なんですよ。

えっと・・・イケメンでないだけで、
お役目も、おやりになることも、上の方も、従う方々の数や目的も
居られる場所も、お姿もほとんど同じなんです。
ただ、信仰のされ方が、つまり、スタイルがちょいと違うだけなんですね。

さて、
信仰する人が集まってくると、なんだか指導者みたいな人が誕生して、
「宗教」ってものになってくるんですが、
本来宗教てのは、その信仰を「し易い」ように発展させるはずなんです。

でもその宗教が、信者集めと、つなぎ止め、のために「厳格化」すると
信仰そのものが、ちょいとおかしな方向に曲がってしまいますよね。
その垣根みたいな、差別みたいな
特別扱いみたいなものを思いっきり取っ払ってみると、
信仰の芯の部分が見えてきます。

秋葉大権現さまはね
そのお姿を魅せながら、その垣根を取っ払って
怖れることなく真っ直ぐに手を合わせにやって来いと
分厚いメッセージを常に発信しておられる方です。

本来なら思いのたけを祈りにすることができるはずの「信仰」の妨げになっている
・ややこし過ぎる作法
・複雑なしきたり
・上下関係
・狭い仲間意識
・特別扱い
これらは実は「ヒト」が勝手に創ったものだと秋葉様は言われます。

溜息くらい、願いくらい
マトモに発声できぬか?
まずは燃やし尽してくれるわ!
そう言ってはばからない頼もしい方。

シャシン見ると判ると思いますが、今回の巡礼、
秋葉神社と可睡斎っていうお寺に行ってるでしょ?

秋葉神社と可睡斎は宗教になり、いまだにケンカしてますが、
わたしたち秋葉大権現を信仰する「凡夫」にとっては、
じつはこれで、ひとつながり なんです。
信仰ってのは神仏習合ですからね。

いま、本当に暮らしにくい世の中になってるんだ。
だから信仰くらいまともにさせてほしいと思うよ、しかし。
その信仰がもっとも単純で「し易い」かたちであった「習合」。
それが壊されてしまったのは、つい最近のこと、
「明治政府」という新興教団によるものでした。

だって外国を侵略するために仏さまの教えが邪魔になって
「神仏分離・廃仏毀釈」をやっちゃったもんねぇ~
回想すると、明治維新という新興宗教で、仏さまの「悟り」を排除しちゃったから、
それから昭和の真ん中まで数千万人の自国民を戦没させた戦時国家になっちゃった!
(いまだに正義にしてるとこがものすごいよね)

あなたは大丈夫?
仏さんをスピ漬けにしてないかい?

また皆さんでたずねましょうか。
秋葉大権現さまは
そんな政治の愚かさも全てまとめて
後世に伝えようとしておられます。

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