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稲佐浜

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海龍の王、わたつみのかみを祀る小詞が岩塊に乗る。
この場ではあえて「豊玉彦(とよたまびこ)」と称されるのは
海を暮らしの糧としている人々にとって、
神との肌合いを探るような身近さを感じる。

幾多の人がこの浜で、この神に、
海の機嫌を尋ねる伺いを立てただろうと、
その匂いを吸い込むように手を合わせてみる。

立冬を過ぎるころから
海と空の境目がおぼろになり
鉛のような鈍色に塗り替えられてゆく出雲。

海鳥が低く飛ぶ。

 

 

 

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