阿波・讃岐・伊予の国(徳島・香川・愛媛)に
【たぬきの神様】 がおられる事をご存知ですか?
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ここ 屋島寺は 鑑真和上開基の古刹です
ご本尊様の 十一面千手千眼観世音菩薩さまをはじめとして
不動明王さま たくさんの地蔵菩薩さまたちが
標高250メートル強の 独立したテーブル型の山容を持つ 屋島という半島に鎮座しています
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弘法大師空海さまが 四国の札所として再整備され
今日まで霊場として隆盛を極めていますが
もうひとつこのお寺には重大な目的があります
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屋島といえば 源平合戦とつながるくらい
この一帯を中心に西は阿波 東は伊予まで
数々の戦いが繰り広げられた激戦地でした
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屋島寺は 源氏・平家の区別なく
そこで命を失うことととなった
たくさんの武将や兵 そして民の菩提を弔うための
供養の場でもあるのです
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その屋島寺の伽藍が点在する境内の ほぼ中心あたりに
他の寺院ではお目にかかれない
ほとんど 「 愛らしい 」 としか表現できない石像が
どん どんっ と坐っておられます。

たぬきの神様です


一目で ファミリーであることが判ります
左にお父さんとボクちゃん 右にお母さんと赤ちゃん
お父さんは ボクちゃんを連れて 傘を被り 数珠を持ち
まさに 出で発とうとしているお姿
お母さんは 赤ちゃんにおっぱいをあげて
その帰りを待っているお姿でしょうか
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その愛嬌のあるお姿から たくさんの方の信仰を集めておられるのは
即座に判るのですが
あまりの可愛さから「たぬきさん」と呼んでしまいそうになります
でもやはり 「たぬきの神様」 と呼ぶべきでしょうね
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お遍路さまたち 特に女性には お母さんのたぬきの神様は
とても人気があります おっぱいを触ってゆくのです
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この度はカウンセリングで
ここ讃岐にお住まいされている たくさんの方を
このたぬきの神様におつなぎすることとなりました
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それは たぬきの神様に ここに居られる理由を
しっかりと教えていただいたからです
実は 地蔵様より 稲荷の狐の神様より
一層 この地の人の暮らしの近くにおられる神様なんです
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たぬきの神々さま なぜここにおられるのですか?
この問答を続けていますと
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「ここ讃岐の方々は
屍(かばね)の上に お家を建てて住んでおられます
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その土地やお家の中には まだ大勢の
具足(ぐそく)のままのお姿で 敵を待ち構えたり
何かを護っておられたり
あるいは 恐怖に震えながら 身を隠しておられる
具足姿でない方々もおられます
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ぼくたちは ぼくたちを信仰してくださる方々のお家を
順番に訪れて そこに具足の方がおられたら
もう 戦(いくさ)は終わりましたよと 告げて差し上げると同時に
屋島寺の地蔵菩薩様や千手さまにその方の存在を伝えたり
時には その場を離れて ご成仏なさるように説得したりという
仕事をさせていただいております
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また たくさんのお家を廻っていますので
それらの信仰厚き方々のお申し出によって
方々のご縁をつないで差し上げたりということも
させていただいておりますよ」
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このように教えていただきました
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高松市街と美しい島々が一望できる場所に陣取り
それらを整理してみると
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人の屍(かばね)の上に 物事を行い
それをがむしゃらに 人の都合で進めていっても
二たび三たびと 戦(いくさ)に変わってゆくだけで
どう予測したとしても 人の安堵も
今日の都市の発展や繁栄もありえません
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金毘羅大権現さまが 江戸期に隆盛を極め
高松が全国有数の港湾都市に発展していったのは
いったい誰の力なのかと 深く考えてみると
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大勢のたぬきの神々さまと それを信心信仰なさって
大切にしてこられた先人たちの 英知と行動力を見る事ができます
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讃岐を訪れ 皆さんを まずたぬきの神様につないでいった理由が
この出来事です といいますか
とにかく一目見たら 愛して止まなくなるこの神様に
会いに行って頂きたい!と
先達は心が動くわけです
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本来は目に見えぬ たましいという存在を
ちゃんと親しみやすい たぬきの神様に
具象化した信仰のちからって
本当に素晴らしいですね
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これで人は
いつでも仏を念じる事ができ
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ほとけは人を
いつでも護ってやれると言います
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目に見えないのに
こんな素敵な融通がちゃんと存在するんです。
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信仰っていうのは
私たち人類に与えられた
もっとも身近な祈りの時間です。
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心なき人によって
失わせられぬよう
絶やされぬよう
奪われぬよう
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そして攻められぬよう
大切に保って行きましょ
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田中一人
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