仏心(ぶっしん)は誰にでも備わってます。
それは真実。
また、ほとけさまはいつも、
私たちをご覧になって、必要な扶助を智慧として与えてくださる。
それも事実。
でも、物理的にほとけが人の腹の中に住んでたり、
後ろに立ってることはありません。
だから逢いに行くのです。
呼ばれませんよ!
逢いたいから逢いに行くのです。
仏さまは、如来、菩薩、明王などなど、
それぞれが同じ修行のお役目を持っていたとしても、
浪切不動、くぎ抜き地蔵などの愛称があるくらい
おひとりおひとりの個性があります。
そのすばらしい個性を慕って、
歩いてたずねてゆく。
これを巡禮(じゅんれい)と言います。
仏心とは
ほとけさまに逢いたくて
話を聴いてもらいたくって
慕う心なんです。
そこからほとけさまを勉強させていただいて、
ほとけさまのような心になって、
ほとけさまのお手伝いがしたいなと思って、
自分の周りの人のことを思いやる気持ちが湧き出てきます。
それを、ほとけが住む人と言われます。
特別な力がある人のことではありません。
だからよくよく ほとけさまに、
慕い、すがり、成す ことです。
できれば、今生きているあなただけではなく、
あなたの血、肉、癖(くせ)を作ってくれた、
目に見えない一族郎党を引き連れて行きましょうか。
ほとけさまに逢いに。
巡禮記
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