ブログ 巡礼のおはなし

とおりゃんせの真実。 いま、人が作った聖地の不協和音で、人がだめだめになってゆく。

投稿日:2019年2月20日 更新日:

 

とおりゃんせとおりゃんせ ここはどこの細道じゃ?

天神様の細道じゃ

ちっと通してくだしゃんせ

御用のない者とおしゃせぬ

この子の七回忌(ななつの)供養(おいわい)に
お札を納めに参ります

いきは近い(よいよい)
帰りは遠(こわ)い

遠(こわ)いながらもとおりゃんせ
とおりゃんせ

って、昔々から作者不明の歌が
語り継がれている理由も解って
聖地めぐりをしようね。

● たとえばヘイタテジングウに
何をしに行くの?
神官になるお願いに行くの??

え~?!
大好きなあの人と結ばれて幸せに暮らしたいって願い?
あいにくだけど、そのための祓い清めのご経験は
お持ちではありませんよ。

神官になるために娑婆を捨てる祓いなら聞き届けられるけど。

● たとえばタマオキジンジャに
何を願いに行くの?
大峰の修行僧になるの?

え~?!
たくさんの人に可愛がっていただく商売繁盛を叶えたい?
そうか~  でもね、あいにくだけど、
そのご経験はお持ちではないですよ。

そこで行者になるって願いは聞き届けられるけれど。

● たとえばカミシキミクマノニマスジンジャに
何をしに行くの?
風葬の痕跡を見学に行くの?

これまた、えぇ~?!で
あなたのご先祖の供養がしたいって?
なるほど、でもね、あなたのご先祖は
そこから補陀落浄土には行けませんよ。

風葬のしきたりを学んで死神になる決意は聞き届けられるけど。


 

▶ たとえば上の三社。
「経営」を志す方、しかも世を動かすくらいの規模の願いや
もともとの素質や、ご先祖様たちの期待を持つ方は
俺たちは先達させていただいてます。

「経営」というのは、神様と、仏さまと、チームを成して、
幾久しく誕生と、弔いをやってゆくことですから。

でも、普通に幸せに満ち足りて暮らしたいと願っている方は
連れてゆきません。

カミサマとご縁のあるとかないとかの、スピっぽい話ではなくて、
そこに居られる神様や仏様の構えを拝見して、
どのような祈願をすればよいか?!
それに従っているだけです。

だから、パワースポット然となり果ててるところ、
特別な者だけがたどり着けると宣伝されたところ
へは
誰もつれてゆけませんねぇ~

先達って、そんな仕事なんです。
そうだね、熊野にわんさか先達はするけど、
タマオキジンジャには特別な祈願を持って、
現地のお守をしている人たちとも協力して臨みます。
だって、熊野詣が終わったら、みなさんとご先祖様とを
娑婆にしっかりと帰さなくてはなりませんから。

おれたち先達は、死神ですから。
通りゃんせって 歌、
大切にしたい。


 

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