【お山のおっちゃんたちシリーズ】
《薬力社さんの前の薬力亭のおじさん》
薬力亭のおじさんは、ほぼいつ行っても
お休みされてるのに遭遇したことがないです。
いつもお店を開けてくださってて、
たとえば
四つ辻のにしむら亭さんがお休みの日なんかは、ここで休めることが唯一のオアシスみたいなもの。有り難いです。
いつもキャップをかぶってはる姿が
トレードマークで、ご神水で丁寧にたててくれるこだわりのコーヒーは絶品です✨
ご神水で湯がいたゆでたまごも名物(^-^)
ほんのり硫黄の香りがして、あつあつの殻をむき、セルフで塩をつけていただきます。
美味しい(^-^)
薬力亭のおじさんは、幼稚園はもちろん、
ずっと大学まで、ここからお山を
往復して通ったんだって!!
そして今は
毎日、薬力社さんのお守り人であり
薬力亭のご主人として通って来られています。
それだけでも、すごい脚力と体力!
学生のころ帰り夜は怖くなかった?!と聞いたら、あっさり「結構明るいでー」とのこと。さすがは、あの薬力さまのお守り人様です。
外国人の方が本当に多国籍(60カ国以上ってゆうてはりました)で参拝にくるからと、
日本人なら薬力社の神様に供養や祈願で
入れたりする鳥居に、サービスで
漢字の名入れをしてあげているそうです。
たとえばアンドレさん、だったら「安堵玲」とか、売り物の鳥居に筆で書いてあげるの。
とても喜ばれるそうです。
実際何度か、名入れサービスの現場に
遭遇してますが、まぁ器用に漢字を当て字にして、縁起のいい漢字をささっと筆で入れてあげて、
サクサクと小気味良いおっちゃん英語で
対応されてました!お見事^_^
団体さんの要望でホテルまで大量の名入れ鳥居を届けることもあるのだとか。。。たいへんですね!
外国人の多い伏見稲荷のお山。
それぞれの信仰のスタイルでお山されるのは
いいと思います。
日本の神様だけど、稲荷のお山は
神域で、テーマパークのような霊跡でもある。
たとえ祈りの形、スタイルはちがっても
それぞれに神仏への最高礼儀を尽くした
祈り(嘘のない祈り)がちゃんとあるのであれば
お山巡禮ができるんです。
そんな人の祈りの自由さも懐にすっぽり
入れるほどの大きなお山全体のエネルギー。
日々、世界中の人の憩いの場を切り盛りする
薬力亭のおじさんには、ずっと元気で
いてほしいです(^-^)
ここでも何度も先達で通ってるうちに顔見知りになってくださってて、たまーに個人でいくとお団子くださったり、(売り物ちゃうけど最中くれたりして^ ^)話すといっぱい喋ってくださいます。
ろうそくを買うと火打ち石で清めてくださる
その厳しそうなお顔に対して、
お話しするとめっちゃ少年っぽくてお人柄に
ハマりました。おじさん大好きです!
奥様のおばさまは、くるくるとよく動かれて、巡禮記で25人とかでお山して押しかけても、嫌な顔一つせずに愛想よく注文聞いてくれます。
(先達の時は大概電話一本入れておきますが)時々、飲めるご神水を足してくれたり、
優しいおばさまです(^-^)
みんな、ここで一服して、またお山を
続けることができる。
本当に有り難い存在です!
薬力社さんは、
お山で唯一の先祖供養ができる場所です。
【参考記事: 散り際を忘れる祈り】
https://ameblo.jp/ikuko-love-joy/entry-12229517134.html
ご本地は薬師如来さまと
スクナヒコノミコト様。
人の死と生において「薬」とは何か、
その力に願い祈るとは何か、
供養とは?という
お話を先達がします。
お詣りする皆さんとたくさんの火を入れて、
それぞれに、ご供養の祈りをします。
先日は先達一同では、地震で被災された魂の
ご供養祈願と、復旧守護祈願、そして
地龍様の鎮まりを祈りました。
大切なお山のポイントだからこそ
大切なオアシスがある。
伏見稲荷のお山にお参りされたなら、ぜひ
薬力亭さんに寄ってみてくださいね!
記:松本育子