巡礼のおはなし

お盆の意味がわかんない

投稿日:2019年8月7日 更新日:

お盆って何のためにあるのか
わかんないって人が増えてきました。
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なるほどなるほど
おじいさんやおばあさん、そして両親がお盆やお彼岸の供養の姿を
見せてくれなかったら・・・・
お盆なんてわかんないよね、学校でも教えてくれないし、
それは仕方ないことですよね。
 
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先達としても、
「生きている時と死んだ後は勝手が違うから、お盆くらいはどうか供養してほしい!」と、先祖が出てこられても、
 
「それは、あなたたちも生きているときに子孫に見せてこなかったんだから、自業自得でしょ?!。
それなのに、子孫にそれを判れ!というほうが無理なんじゃないですか?」と、
出てこられた方にそのように申し上げることもあるくらい、
お盆の意味が希薄になってるのは仕方ないと思います。
しかも国や、日本の地域によっては少し時期が違う。
 
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さて、
お盆やお彼岸てのは、東洋人、特に仏教徒にとって、
みんなで先祖を供養しませんか?って
生きている私たちが決めた日なんですよ。
ですから、亡くなった人で、子孫を作ってきた人にとっては、
そのお盆という日に乗じて、自分たちのことを思い出してくれるはずだって、
うきうきそわそわしてる期間だって思えばいいのではいいと思います。
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だからそれをあなたに置き換えてみればいいかもしれませんね。
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自分の死後、
お盆くらいは、墓参りしたり、塔婆書いたりしながら、
子孫や後輩たちが、あなたのことを忘れてませんよって、
曲がりなりにも手を合わせて、
自分に向き合ってくれる姿を見せて欲しいもんですよね。
 
そうしたら、やはり、その手を合わせてくれてる子孫のために
あなたは動きやすくなりますからね。
それと同じように、ご先祖ってのは、そんな些細な子孫の気持ちを
楽しみにしてるんです。
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お盆の意味を理解するってのは、なかなか古風なもんでいいもんですよ。
人が勝手に作った日かもしれませんが、もう何百年も前から
そうやって仏教徒が自分の家系を大切にしようとする動きのために創ってくれた、
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つまり、夏休みです。花火大会です。盆踊りです。精霊流しです。
おしょらいさまをお迎えして、またお帰りいただく日です。
あなたが自分で決めた記念日と全く同じで、
その日がそうなんです。
逃したら「お盆」というフェスティバルを逃しちゃう。
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子供たちがいる人は、
「このお墓の人に、血肉をわけてもらえなかったら
あなたたちは産まれてきてないんだよ」なんて言いながら、
念仏のひとつをあげる姿を見せてあげれる父母になってほしいと思います。
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つまりとても簡単。
あなたが晴れて先祖となった時、
あなたが見たい子孫の姿を、あなたがここでやってみるってことです。
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それが代々続いたら、嬉しいですよね、やっぱり。
自分が作った家系のこと
これから続けてゆく家系の姿を思い浮かべながら、
合掌できる大切なサマーフェスティバル。
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それがお盆というモーメントです。


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