【仏心  】

熊野三山ツアーの最後に行くのは、
.
高い山の上の阿弥陀寺におられる
優しい優しい阿弥陀如来さまのところ。
.
阿弥陀さまのところで、みんなほっとする。
.
いろんな感性をいっぱい生きて
動いてきたから、
.
その仏の場に身体を預けた瞬間に
ほっとできる。
.
ほっとするとき、その心のスペースを
わたしは【仏心】と呼んでいる。
それはみんなにあるもの。
 .
.
あったかいほわんとした心の部分
おちつくところ。
.
底にあるようなスペース。
包まれるあったかさや広がり。
.
それは誰でもみんなにあって、
気づくだけで あったかくなってくる。
.

.
自分に辛い悲しいことがあって
嬉しく楽しいことがあって
がんばってることがあって
うまくいかないことやチャレンジもあって、
.
.
見守ってくれる誰かがいて
喜怒哀楽を表現できるきっかけの人がいて
傷つけ合うくらいに魂触れ合う人がいて
.
.
その場を分かち合える誰かがいたり
隣で励ましたり笑っててくれる人がいたり
自分のこと以上に祈ってくれる誰かがいて、
.

.
そういう生きてること全部に、
.
一緒に応援してくれるご先祖さまや
これから応援に回るご先祖たちがいたり
.
.
頼りにしてる神仏がいたり、
住んでる土地の氏神さまの守護や
いのち行っておいでと
母の胎内に送り出した産土さまがいて
.
.
自分っていう括りは
どれだけのチームで成り立ってるのか
.
どれだけ線引きのできない縁と
どれだけの愛と智慧のつながりで
日々生まれ変わっているのか
.
.
それを感じられる心の感覚、
視点が「仏心」なのだと思う。
.

.
自分の仏心がじわりと感じられると、
.
誰かにも仏心があることを
感じられるようになる。
.
これは、巡禮記の熊野ツアーの中で
阿弥陀如来さまの優しさの中で気づいたこと。
.
「意の如く」人が人の中で生きるコツだと、青岸渡寺の如意輪観音さまの前で同じように伝わったことなんだ。
.

.
どんな人にも心の何処かに、
魂の見えないところに その仏心があって
.
気づいていようといまいとに関わらず
そして、たとえ最悪に感じる嫌な奴でも
.
.
同じように生きている背景があること。
.
出逢う誰もが
応援があったり喜びがあったり
孤独があったり傷があったり
たくさんのチームで今を懸命に生きている
そんな魂なんだと思えると
.
例えば避けられない
嫌な奴に嫌なことをされたときにも
.
.
その人単体で観るのではなく
.
真ん中にある同じ仏心にたくさんのチームが
くっついているその集まり、結霊むすひが
【私】にさせていることならば
.
.
その仏心から仏心へ、
.
「これは私に何を伝えているんだろう?」
.
「これはどんな学びをくれてるんだろう?」
.
「どんな体験の愛を気づかせてくれようとしてるんだろう?」
.
こんな視点も生まれてくるんだ。
.
.
.
仏心はほんのわずかな温かな光が手がかり
だけれど、
.
一つの大きな仏さまのいのちの有り様と
つながっていて消えないものだと思う。
.
.
誰かと何かが起こっていて
それは【私】というチームへの
一つの大きな
いのちからの贈り物なのだと捉えるだけで
.
.
「経験を智慧にして幸せのなかを生き切る」
.
その救いをなさる
仏様の、一つの大きな悟りからの智慧が
.
.
《人をして、モノをして、出来事をして》
.
.
たくさんいただける、
どこでもアクセスできる
その意味が身体で腑に落ちていく。
.

.
だからまず
自分の体験で身体ごとほっとするその仏心に
.
.
出会っていく、出会ってみる、感じてみる、
感じる感覚を育ててみる、
感じる機会を日常にしてみる、って
とても豊かなことだと思う。

 .

.

.
.
信仰はひとつの出会い方。
.
.
人の心は弱いし隙間だらけだから
一つ間違えば決めつけられた偏りのある変な誤解も偏見も入ってきやすいけど、
.
.
人の心は案外強いしあったかいから
いつからでも仏心を大切にしていける。
.
.

.
.
誰にでもあるその心のあったかなスペースを
大切にしてみようと思うと、決めると、
.
.
心を守るための人との距離感を学べるし
自由に躍動するときの制限の鎖も少しずつ
行動で取り払っていける。
.
.
仏心は  神仏の応援を、先祖の応援を、
周りからの愛を 伝え合い
欲しいだけ受け取るスペースなのだから。
.
.

.
.
人生で出逢う誰かたちとのドラマは
自分一人を点で捉えると つまらないから
.
.
観方(味方)の豊富なチーム自分、を
時に意識して 面白くダイナミックに体験しよう。
.
.
ほっといても起きることが起きていく
展開して行くこのどうしようもなく
切ない「生」を自分だけのギフトに育てよう^_^
.
.
.
巡禮記が 行き交う人の
そんな祈りの場に育っていけるようにと
手を合わせつつ。
.
.
.
巡禮記  熊野三山ツアー
ご参加ありがとうございました^_^
.
.
巡禮記 熊野三山ツアー に寄せて
.
松本育子