巡禮記の熊野三山ツアーのなかで、

青岸渡寺の如意輪観音さまのところでは

こんな先達のお話もありました。

如意輪観音さまは天界の悟りをもつ観音様。

人が天界の状態にあるときは

母が子を産む瞬間がそのものだ。

 

それ以外は 人として暮らす中で

様々な心の状態を行ったり来たり。

その心のすべての世界には

それに見合う神仏がいて

救いの智慧を用意していてくださる。

 

【地獄と天界の違いはなにか?】と

如意輪観音さまに尋ねたら、

このようにお智慧をくださった。

 

地獄界にいるということは、

物事を否定的に悪く捉えることが多い

ということ。

解釈が悪いように辛いように偏っているので

ひとはとても苦しくなる。

 

 

一方で、それと全く

同じことが起きていても、

 

 

天界にいるということは、

物事を善きように豊かなように捉えることが

多いということ。

解釈が肯定的に喜びを感じるように

矢印が向いているので、ひとはとても幸せになる。

 

これは、気の持ちようとか

心構えとかそんなものではない。

ましてや、

人に魂の状態を決められるのは笑止千万だし

偉い誰かに教えられたからと言って、直ちに付け焼刃のように修復できるものではない。

人の活き方のようなもので、永い信仰の中で豊かに備わってくるもの。

 

如意輪観音さまのおられる青岸渡寺で

先祖の塔婆供養をするのは、

先祖と自分を供養というつながりで

結ぶためだが、

 

 

供養とは人の縁の重なるところから

豊かな視点と応援を増やして

自分が楽しく生きるためにする。

 

 

末端に生きる自分が

幸せに生きることが供養であり、

そのつながりを忘れないことが供養となる。

捉え方で地獄にも天にもなるという智慧

生きる祈りの中に 木漏れ日のように

そっと 受け取っていこう。

 

供養に青岸渡寺を訪れたわたしたちが

如意輪観音様の

幸せに生きるための智慧とともに

明日からそれぞれの場で生きていく日々を、

 

ご先祖さまにもニコニコと笑って

「生まれてよかったね」と

応援してもらえるように。

 

巡禮記 熊野三山ツアー 最終日

青岸渡寺 如意輪観音 御前にて先達の話

田中一人

まとめ:  松本育子