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巡禮記 沖縄ツアーによせて

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来週末になりました
巡禮記 沖縄ツアー。
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巡禮ツアーによせて。
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斎場御嶽は
拝みをされる方のすべての
過去未来を含むタイムラインが
調和するところです。
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石の声を聴いてすべての
ときを解き放ち、
母なる愛を受け入れ、
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寄せて満たすもので
内面を豊かにし、
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出逢う人もモノも
役立つ場所でいのち輝けるようにと
祈る人たちが拝むところです。
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天からの恵みを受け取り、
心安定したのちに
静かに内に満ちた光を
外の世界に向けて広げ行く拝みです。
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《何もないけど何もかもある》
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それを感じることができる場所なのは
古来からここで
母胎の護りのように大切に育まれ
伝えられてきた拝み(祈り)の意識に
触れさせてもらえるからでしょうか。
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風は風のままに
花は花のままに
蝶は蝶のままに
生も死も肉体も魂も、そのままに。
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内なる陰陽二極のバランス、結び付く安定が
この場での真髄のように感じます。
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ここで対なす、すべてが対価交換ではなくて
自然の螺旋の営みです。
融合、つながり、結びです。
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太陽がまた登るように
生き物たちは再生してゆく。
その繰り返しを祈り、受け取る。
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エネルギーの交流、交易
ないものを与え合うような
人と神の愛会が生きている空間です。
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自分の生命とご先祖さまたちの生命との
想い行き交わせるところです。
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沖縄の御嶽、聖地を訪れて
内地に住む私たちができる祈りは、
きっととてもシンプルだと思います。
私たちがこの星のかけらでできていることを
感じられる場ですから
自然と神聖さをつなぐこの場を壊さず
護りたくなると思います。
複雑に構えることもなく、自覚している
年齢、役割、関係性、優劣、上下、前後、
などのものさしは、ちょっと置いて
自分の名前 と
生身のからだ、
生身の心、で 湧く祈りに
出逢いに行きましょう。
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ここからは私事になりますが
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沖縄本島、宮古島にはご縁があり、何度と
訪れては、戦争の傷跡や、古民家や
御嶽に行かせていただきました。
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たくさんの重い歴史を学ぶほどに、そして
戦場跡などを目の当たりにしたり
お話を聞かせていただくほどに
海も花も美しいこの島を訪れている自分の
ちっぽけさを思い知ったりしました。
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同時に、ただ ここにいる、というだけの私を
ここまで受け入れてくれる場所があるんだと
幾度も感動したのを新鮮に覚えています。
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この経験から、巡禮記の沖縄ツアーでも
米軍ファミリーが食べに来られるバーガー
屋さんに行ってみたり、地元の方との自然な
交流が生まれるような場にも訪れます。
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このお仕事を始めて
今の私がここで祈りをするときには
どんな自分でいられるだろう、と
自問していた頃、
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知念の御嶽を訪れて、あるノロの方の意識と
繋がったとき、とても背中を押されるような
出来事があったのでお話しします。
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私はその方にとても懐かしい想いがあり、
長いこと、祈った後で
これからも、どうか巡禮の仕事において
一緒にいろんなことを教えて欲しいと
手を合わせて敬意を込めて
わがままなお願いをしました。
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そうしたら、そのお返事とともに
「半分ずつしよう」という思念のような
ものが聞こえたかと思うと、風がブワッと
ふいて、その御嶽でお供えしていたお菓子が
ぱっきり真ん中で二つに割れました。
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風は、その時だけで、あとは柔らかく
凪いでいました。
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偶然でいいのです。私は嬉しかった。
びっくりして、でもとても嬉しくて
お菓子を半分こしながら、子供みたいに
泣きじゃくってしまいました。
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そのことがあってから、たくさんのヒントを
頂けるようになり、沖縄のツアーで
たくさんの人たちと訪れることになっても、
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無邪気で、生身の未熟なわたしのままで
ただ手を合わせて行けば、必要なことは
お伝え下さるのだという信頼を
確かに感じるようになっていました。
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沖縄で祈りをご案内するということは
その厳しい面も微細ですが教わっているので
わたしにとって非常に畏れ多い部分です。
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だからこそ、この小さな自分の
両足で大地を踏みしめ、いつもこの方と
しっかり開いてそこにいる覚悟は大切に
感じています。
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きっと今回もまた、たくさんのサポートを
いただきながら、
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起こってくることに、ビビりながらも
ただ自分でいることを受け入れていく
そんな時間を共に創ってくださると思います。
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この方と先達チームで、
よいお詣りをナビゲートできることは
毎回のツアーで毎回感謝に変わっています。
素直に楽しんでいきましょう。
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長々と個人的な話にお付き合いくださり
ありがとうございました。
ご参加の皆さま、どうぞよろしく
お願い申し上げます。
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巡禮記  松本育子
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