【手を合わせることは】
右手と左手を合わせるのは
自分の意思で決めることと
自分じゃ決められないことを
合わせるってこと。
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見えるものと見えないものを
合わせるってこと。
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自覚できるものとお陰様を
合わせるってこと。
左脳と右脳を合わせるってこと。
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できることとできないことを
合わせるってこと。
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過去と未来を合わせるってこと。
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それが祈りになるの。
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人はどうしたって欲深いし
いつも何かを願いにしては
過去と未来の「時間」を忙しく生きる。
だから手を合わせるの。
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二つを合わせて「時」の真ん中に
今の祈りを生むの。
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(わたしはわたしを護るんだ)と
(なんとなく護られてるんだな)が合わさると
すごく心強いと思わない?
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(わたしがこの仕事でいい結果出すんだ)と
(この仕事で分かち合える豊かさの波紋を応援されてるんだ)が合わさると、
すごくチカラが漲ってくると思わない?
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(病気で辛そうなお父さんが少しでも痛みがなくなって元気になりますように)と
(ご先祖さまがお父さんの命の最善が起こるように見守ってるから何があっても大丈夫)
とが合わさると
親子として出会えたお互いのご縁を
愛おしくあったかいものにできると思わない?
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何もない静かな自分と躍動する自分を
合わせて落ち着かせるときにも
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人やごはんや物事に最大の敬意をはらう時にも
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お地蔵さまやお日様にまんまんちゃんあん!
するときにも
人は手を合わせる。
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両手を合わせたら武器は持てないからね
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両手を合わせたら何故か喧嘩できないからね
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うちの障害を持ってるお兄ちゃんみたいに
両手が使いにくい人達の手には
自由な手の人達がそっと合わせることができるね。
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手を合わせた誰かの祈りと誰かの祈りが
今もどこかで合わさっていく。
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さぁ、今日はどんな祈りを生きますか?
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巡禮記 松本育子