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【巡禮記フォトレポート】沖縄 巡禮記ツアー

投稿日:2017年3月31日 更新日:


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【沖縄 巡禮記ツアー】☆長文です☆
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生まれて初めて沖縄に行きました。巡禮の旅です。
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深い祈りの旅になりました。
「祈る」、ということを身体で理解できました。
理屈ぬき。身体そのもので。
まさにそれが女性の祈りだなぁ、と。
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波之上宮で、本土の慣れ親しんだあり方の名残に触れた後に、
波之上御嶽で初めて御嶽(うたき)での祈りを経験しました。
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浦添ようどれで、自らが犠牲となって民を救った王のお墓をお詣りしました。
侵略か、交易か?
あぁ、わたしが望むの、交易だ、と落ちた瞬間
涙が止まらなくなりました。
交易したいんだわ。侵略はもうたくさん、と。
自分の損得でしか振る舞えなくて、
損に見えるような犠牲を選ぶ人を 愚か者のようにいう現代のひと。
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でも、ずっと、そんな損のような犠牲をいとわずに
何かを守れるひとに会いたいって思ってたんですよね。
会えたわ!という感動の涙でもありました。
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二日目。西ノ神御嶽。
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切りたいもの、捨てたいものを祈りました。
なぜ自分が交易できないのか?その理由がここではっきり分かって、
ここでもはらはら泣きました。
自分の意思ではどうにもならないこととどう向き合うか?
今まで意思で変えられる、変えることが強いことって思ってました。
それが交易できない理由でした。
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この御嶽に懐かしさを感じて、いつまでもいたい感じもありました。
この辺りから、未知を旅するというより、還る、という感覚が芽生えてきました。
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金武大川。
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止めどなく溢れる湧き水、目をこらすと見えてくる水中の小さな生き物たち。
いのちの豊かさを感じました。
ここでの祈りは、自分でもびっくりですが、
「もう自分ひとりの幸せのためだけに祈るのは違う。循環させたい。
みんなのために祈りたい、それがわたしのしたいこと」でした。
本当にびっくりです。
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観音寺。
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ここで6月の熊野三山巡禮で初めて知った
日秀様のその後を辿ることになりました。
捨身行で琉球に流れ着いてしまい、その地で自分の信仰を広める、その精神力。
でも伝えてもらったメッセージは温かかった。
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テダ御川。
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海の向こうに浮かぶ久高島、黄泉の国への入り口。
ここでわたしはこの祈りへの恐れが強くなりました。
土地のひとたちの身体にしみついた祈りの場へ、
土地への愛、祈りを重ねた場へよそ者の自分が入り込んでしまっていいのかな?
わたしにとっての祈りってなんだ?という疑問。
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それをひきずったまま斎場御嶽へ。
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母との約束のような祈り。神には神の、人には人の役割がある。
どっちが上とか下とかなくて、その役割のバランスを保つこと。
この感覚がすごくしっくりきました。
母性。分け隔てなく愛することが出来る母性だなぁ、って。
そして祈りを通じて、産みたいものがどんなものなのか?
その思いの純度、強さが力である、と腑に落ちました。
よそ者であっても、交易を望み、万物の幸せ、繁栄を祈ること。
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浜比嘉島。アマミチューという母なる神、シルミチューという父なる神。
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御嶽が時代とともに、人の手によって形を変えられ、開かれ、
それでも、「それもあり方」とただただ静かに赦し見つめつづける大きさ。
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みな、わたしの子、というアマミチューの言葉に有り難さ、暖かさに涙が出ました。
シルミチューからは赦すことを。
交易できない自分の理由は、赦せてないこと。
それは自分を赦せてないことでした。
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浜比嘉島で、潮が引いたアマミチューの御嶽へ向かう前、
30分くらいかな?ホテルのプライベートビーチに降りました。
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素足になって、海に足を浸して、浜辺を遠くまで歩いているうちに、
不思議な感覚にとらわれました。
いったことのない済州島の海、祈りが見えてきて、
小さいときに連れて行かれた伊豆の漁村とも繋がって、海と一体化する感じ。
父の中にはいつでも故郷があったのだなあ、と
このとき全て繋がって、切なさで涙がでました。
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済州島は沖縄に似ている、と須佐厳さんにお聞きして、
行ってみたいと思ってました。
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沖縄は、ハワイにも似ていました。
女性的で包み込むような、すべてを赦すような、痛みを孕んでるような感じが。
そして、これまた不思議ですが、
わたしにとって沖縄は、離れて、客観的に見てるんじゃなくて、
肌にびったりへばりついちゃった感じなのです。
また行きたい、じゃないんですよね。へばりついてるから。
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予想以上にヘビーな巡禮でした。
正直辛かった。嘘を追い出すって、大変なことですわ。
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今までの巡禮記とは、まったく異質の旅でした。
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☆後記
ウソをつかなくするって、大変なことなんです。
でも、カラダ、こころ、全ての原状からの快癒は
この門をくぐってからなんですよね。
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巡禮記ツアー、ウソをつけなくする旅、沖縄。
須佐厳
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