巡礼まんだらと　裏まんだらとの　相対関係

まず、巡礼まんだらと　裏まんだらの二つのまんだらの違いを簡単に説明します。
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はっきり申し上げて、巡礼まんだらは人間の「キレイゴト」
裏まんだらは、人間の人に言えない「闇の部分」です。
でもその二つがそろって初めて、人間の祈りが説明できますので、
どちらかが欠けたり、隠したりしていると、流行りの開運メソッドのように、
キレイゴトのかたまりになって動きがどんどんと封じられてしまいます。
その必要性を理解しておくために、ふたつのまんだらの相対的な位置関係を説明しながら
理解いただけるようにと、この記事を書きました。
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●　まず、巡礼まんだら↑は　紙面上では境い目のある同心円に見えますが、
立体で見ると、実は、境い目のないすり鉢型をしています。
この部分に、自分の欲望から願い、そして祈りへと錬成してゆく姿を書いていただけるように作っています。
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●　片や←裏まんだらは、その祈りを妨害したり、動きを止めたりする人や物のことを書いてゆき、欲望という祈願のスタートに障害なく立っていただけるように書き込んでゆくまんだらです。
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巡礼まんだらとは違い、洞窟のような構造だと思ってください。
いろんな軋轢や自己卑下によって生じた自他への恨み（呪詛）で、まったく身動きが取れなくなってしまう地獄のような状態に堕ちてゆくところから、
それでも備わっている事や、応援者を鑑みて、また欲望を発するところまで再生してゆくシーンがこちらです。
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巡礼まんだら、裏まんだら、どちらが欠けても、祈願というものは叶ってゆかないので、ひとつの巡礼につき、全く異なる両面を持ってゆけるように、別紙で１対にいたしました。
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これで一回分の巡礼時の総合的な祈願事項、つまり、自分に表と裏の顔があり、そのいずれも隠さずに、
「自分」と「神仏」と「先祖、縁故者」との共通した情報として、自分で書き綴った唯一の書類となります。
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このような書式は、昔から誰かがその透明性を恐れて、
神仏の罰が下るとか、悪いこと、愚かなこととして忌避事項にしたり、
願いが叶ってしまうので、人心を組織の教義で抑え込めないとして、秘伝とか奥義として特別な人物に伝えるようなものにしてしまったものですね。
その相対図を表しますと、このようになります。

すり鉢状の巡礼まんだらの欲望を書く所の地下に、裏まんだらの上部が連結する形となって、
生きている人間が全く動きを失ってしまう地獄のような状態から、
欲望が実現されて祈りとなる瞬間までをすべて表現しています。
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これで、ひとりの人、巡礼一回分のまんだらです。
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でも巡禮記では、これ一回ではなく、まだその先も見越しています。
次の巡礼には、ここに書いたことに必ず動きがあるでしょうから、
また新たな2枚を書いてゆきます。
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それを繰り返しながら時が経って、祈りが叶えられたときのことを考えますと、
その到達点から、また新たなまんだらができるからです。
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そうしますと、巡礼まんだらは、祈願が達成したときから、また新たな欲望が生じてゆくわけですから、この図のように、叶った項目についての新しい巡礼まんだらが重なってきますね。
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でも人間というものは、願いが叶ったら叶ったで、また性懲りもなく、新しい闇の部分も創り出します。
ですから、新しくできた巡礼まんだらの下には、それぞれまた、新しい裏まんだらが生成されます。
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これで、だいたい一人分のモデルだと思います。
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中には巡礼まんだらが巨大で裏まんだらが小さい人。
その逆の人もいるだろうと思いますが、
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それを聖人的であるとか、逆に業（ごう）が深いという、見えない部分の言葉による表現をして、人を評価するのは哀れであると思います。
（そんなことを商売にしてる人も多いですが）
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その評価をする立場であるよりも、この二つのまんだらで、きちんと自分探しをして、手を合わせて応援を求めることのほうが大切だとは思いませんか？
巡礼まんだらと裏まんだらを上手に使うということは、
観音様が法華経の中で言っているように、自分が産まれる　はるか前から持っていた経験に善悪を付けず、
そのすべてを利用して、自分の限りない可能性と、動きを目指してゆくことであると思っています。
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巡礼まんだらと裏まんだらの相対関係は、この二つを使ってゆくために重要ですので、覚えておいてくださいね。
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