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伏見稲荷大社【赤本】を使ったお山の巡り方 恋愛バージョン

投稿日:2020年7月18日 更新日:

巡禮記遠足で伏見のお山に行ったことのある人は
一回に一冊【赤本(通称)】をGETできますが、
その赤本を使って、恋愛を成就に導く伏見のお山の巡り方を紹介しています。

一度巡禮記でお山したことのある方は、場所も様子もよくわかると思いますので
今の恋愛をやり切りたい方も、変えちゃいたい方も、
これから恋愛したい人も、おひとりで再度、ゆっくりお山してみてね!


 

伏見稲荷大社 お山 【愛し合う縁を祈るとき】
恋愛・パートナー・人間関係創りバージョン

★point1 『土台』熊野社、藤尾社、霊魂社

<土台の縁を回向し感謝する祈りをここでしよう。>

自分と相手のつながりを支える土台とはなにか?
見えない土台と見える土台がある。

ご先祖様、土地の氏神様、産土神様、、お世話になった方々
血縁、魂の縁、今までの出会いと別れから経験したこと、
枝葉の先、手指の先に至るまで支えあう全ての場所、人、繋がり。

心身が惹かれあう人の縁するところには
自分にも相手にも土台があり、それぞれのおかげ様があることに
手を合わせる祈り。

<例えば彼氏との縁を祈る場合>
彼にもご先祖様がいて、土地の氏神様の護りがあり
彼の父母・家族・血縁がいて、姓名があり、育った環境による価値観がある。
彼は彼の人生の時間を生きている。
その彼のいのちの時間をどのように過ごすか、何を大事にするかの選択の自由がある。
彼の人生の経験測があり、信仰や考え方や想いがある。
彼の人生の中で扱うテーマや痛み、孤独もある。

そんな彼の土台(背景)と、自分の同様の土台を同じように
尊重できていますか?
そんな願い祈る姿勢をつくるところ。
彼との関係において誠実に正直に縁を温めつなぐ姿勢。
創意工夫できるところがあれば智慧をいただいて、そのようにやってゆきたいという祈り。

これは別れを願う場合も実は同じ。
相手の土台から尊重して手を合わせることから祈りはスタート。

★point2 『ジャッジの祓い清め』東丸神社

自分で生育歴や経験のなかでパターン学習してきた価値判断基準、信念。
または、親、教師、影響力のある人に言われて採用したり信じてきたもの。

人に言われた決めつけられた言葉の祓い清め。
「あなたは恋愛のブロックがあるわ」「普通こうするべきよ」
「これが正しいパートナーシップよ」「ブサイク」「デブ」「魅力ないね」
「あなたはこうだからこうなる」「あなたには無理ね」「○○より劣っている」
「素質がない」「どうせ愛されない」「私はダメな人間だ」など。

逆もある。

いつの間にか無意識に入った価値判断の基準に合わせて
人は願い祈りを作り出すので、その基準そのものを見直すところ。

自分を生きる祈りが、誰かの一方的な価値基準のつぎはぎによって曇っていないか。
祓い清めを願い、本殿でまっすぐな心で手を合わせられるように自分を知る祈り。

 

★point3『疑いと向き合う』本殿裏正面

人の欲→願い→祈りには、時々巡禮記の裏まんだらのように、
過去の経験によってパターン学習した何らかの怖さや不安、悲しみなどの感情記憶が
今の自分の願いや祈りへの【疑い】となって出てくることがある。

本殿正面の祈り(創造願望:二人、お互いに、一緒の方向を見る、三方よし、を意識)
に対して、破壊願望(自分か相手のどちらかに集中してあぶり出てくる思い)が出ることがある。

たとえば、「彼との恋愛を成就させてずっと一緒に元気で仲良くいたい」
という願いがあって、その意識の奥にもし、

「もう二度と裏切られたくない!」「恋愛は疲れるしめんどくさい」「悔しい」「罪悪感」
「一人になりたくない」「彼のここが許せない」「どうせフラれる」「自信がなくて怖い」
といった真逆の『疑い』が湧くことがあるなら、

その裏まんだらの正直さも、ここでしっかりと手を合わせて
向き合って(疑いとなっている怖さや不安や悲しみを認知、自覚すること)みる。

カッコつけなくていい、生々しい自分の素直さ、正直さの心地よさを感じるところ。
傲慢さも自己卑下も取り祓う、赤裸々な祈りの場所。

※自分に素直になれない時は裏まんだらを書いてくるのも整理できておススメ!

 

★point4『男の存在感』黒尾大権現

「あなたみたいな人と愛し合いたい」
アコマチさま(命婦さま)の旦那さんにあたる狐の神様
大天使ラファエルさまと同じと言われる。
決して威張らず、力強い佇まいで淡々と命婦さまの横で眷属神№2として動く。
男性の愛情表現、佇まい、いてくれることの安心感やエネルギーを感得してみよう。

★point5 『労いと自負』命婦社(白狐社)

いつもよく動いてくれている狐の神様たちの動きを命婦様に報告して労ってもらう祈り。
狐の神様は眷属神で稲荷大神の元、その差配で動くので
私たちから直接のありがとうよりも、狐の神様の母のような存在の命婦さまに
労ってもらうことで信頼関係が深まる。

命婦社のキーワード
「命婦さま大好きです」「いつもありがとう」「いつもよくやってくれています」
「命婦さま助けて」
パートナー、片思い・両想い関係なく恋愛している相手、
家族、友人、魂の縁の人を大切に想い愛している気持ちに自負を持つ。

 

★point6『執着の苦しさの祓い』熊鷹社

熊鷹社は本地仏が不動明王。盤石の大慈大悲の志を以て邪を斬り祓い人を救う仏。
自分と誰かの関係性を育み創っていく責任と面白さを引き受けて、どうしていきたいか。

今迷っていること、怖いこと、コントロール欲、勝手に期待して幻滅しているところ、
責任転嫁していることや成仏させていない過去のわだかまりなど、
それら執着を、これからの自分の人生を生ききる経験としてどうやって糧にしてゆくかの智慧。

相手があることだからこそ、臆病にも卑屈にもずるくもなるし
いろんな体験と感情が味わえるから執着が悪いのではない。
囚われすぎて自分のことも相手のことも見えなくなる視野の狭さが苦しさになる。
正直にみつめて相手のせいにせず自分の体験として受け止める意志を祈りにする。
その祈りに対する祓い清めを願う。

 

★point7『心眼』眼力大明神社

本地は猿田彦大神。
「この人でいいのかな」「いい人と出会いたい」
「嫌なところばかり見てしまう」「どう観られてる?」
「どこを目指してるんだろう?」「自分の気持ちがわからない」
など迷いのあるとき。

→心眼の曇りがあれば祓っていただく。
人は千差万別に観たい様に現実を見て生きている。
自己憐憫、自己卑下、不信感、決めつけ、猜疑心などが心眼曇らせてゆく。

相手を観る眼、少し先を見通す眼、相手の目をまっすぐ見る眼。
パートナーならば二人でどこを見てゆきたいか。
同じ方向を見ていく意識を合わせるためにできることは?

 

★point8 『毎日の繰り返しが自分を作る』御膳谷奉拝所

毎日の繰り返しを見直す。
その繰り返し、習慣はあなたを綺麗に元気にするだろうか。
二人を、互いを大切に尊重していくものだろうか。
その繰り返しは何を育んでいますか?

裏の祈願もできる。
恨み、ダメ出しなどが繰り返しになっているなら
自分にも相手にも不完全さを認める祈りにしていく。
経験を糧にする。

★point9『口に出して想いを伝える』おせき稲荷社

気持ちよく心込めて相手に想いを伝える、話す。
わだかまりを作らず伝え合う智慧と工夫。
我慢せず無視せず押し付けずに心を伝えるには。
コミュニケーションにたいする恐怖など

★point10『許し』三ノ峰神蹟

自分のことを嫌いな人、自分が嫌いな人の幸せを祈る。
許したくないことと向き合う。気づく。

両親への想いを整理する。
「こうしてほしかった」「こう言いたかった」
「お父さんお母さんありがとう」or「お母さん嫌い、お父さん嫌い」
「うまれてよかった」「生まれてきたことへの罪悪感」など
一人ひとり違う。それは恋愛やパートナー関係創りに癖として影響する。
⇒気づくだけでいい。そうなんだなと自分を知ることが許しになる。

あらゆる縁の嫉妬、恨み、許せないことの瓦解を祈る。
念に対する最大の防御は自分がそこ(重い念を飛ばして誰かを縛る意識)
にいないこと。
神蹟の磁場の力を借りてゆだねて祈る。
過去の経験の記憶に対する理解と許しを些細な一つだけでもいい。

瓦解し緩んだスペースに、稲荷大神の神徳と祈った縁が結ばれてゆく。

 

他ならぬ、自分自身をごまかしなく見つめて知ってゆく、お山。

神仏の祈りの場だからこその正直さを大切に、一歩ずつ歩いてゆきましょう。

資料作成:松本育子

 

 

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