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我々 天部のほとけ 諸天(しょてん) には
性別というものがある
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だが
女は男に優れよ
男は女に勝れよ
などとは 一度も云うた覚えはない
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ただ それぞれ その及びつかぬところ
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独りで生きて たどり着かぬところの
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足らずを補いあうべしと 云うておるだけ
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未知(道)の教え合いに
歓びあうべしと 説いておるだけ
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なぜそれがわからぬか
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だから そなたらの
恋愛というものの 足らずが生じる
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互いを 慈しむものにならぬ
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互いに頼むところの 行き違いが生ずる
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ならば 女として 男として
南無観世音と唱和なさり 頼み参らせるところから
お始めなされ
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足らずを 至らぬを
言葉にして発しなされ
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相手が至らぬことではない
自分に足りぬ 至らぬところを
音にして観じて(観音)いただけばよい
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そのまことを聴いて
観自在菩薩様の傍におる我らも
その大慈大悲の智慧を受けて 動けるから
妙音
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