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【 遍照金剛 】光があまねく照らす世界とは

投稿日:2018年10月13日 更新日:

お大師様ってどんな方だったんだろう?
真言宗の門徒でなくても
みんな 「弘法大師 空海」の名は知っているはずです。
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難しい事を云えば色々とあるし
論議をしだすと、やれ宗教家や歴史学者や
猛信者が登場してややこしくなるばかりなので、
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私たちの今の生活に
なくてはならない、いろんな物事を作った方
そう思えばいいと思います。
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一番大きなお仕事は、
「凡夫」と言われます私たち一般の民衆にも
ひろくひろく「仏を信仰する」って機会を
作ってくださった方だと思ってください。
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高野山東京別院は
そんなお大師様が今も執務しておられる
高野山奥の院の東京出張所。
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たとえばね、
どんなややこしい質問をしても
お大師様は2・3言で見事に返されますよ。
なぜかというと、簡単。
1240年間、お大師様を慕う人の祈りを
かたちにしてきた、膨大な智慧の積み重ねがあるから。
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たとえばね
お大師様や、共に修行をよろしく納められたご僧侶様たちは
このように云われます。
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 「私たち密教の修行者はいい。
  仏法や、み仏の教えや、悟り、
  あるいは涅槃に逃げ込むことができるから。
 
  でもあなたたちは大変だね。
  生きてゆこうとすることに、全く逃げ道がない。
  見えない明日に対して、善く在れ!と、
  祈ることしかできないんだ。
 
  つまり、おもしろおかしく生きてゆこうと
  切磋琢磨すること、そのものが修行なんだな。
 
  だから、解からないことがあったら聞きに来なさい。
  私はずっとここで待っているから」。
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このように、たずね来る私たち「凡夫」に対して、
ご自身の智慧や、み仏の慈悲を「あまねく照らす光」のように
惜しみなく放射して、
「動き」を付けようとなさいます。
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なんだかわからない、ややこしい修行を課すことはまずありません。
凡夫に僧侶まがいの、ややこしい修行を課すことは
「遍照金剛」にならないからです。
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だから須佐厳はいつも土足でドカドカと
「都合○×名、お智慧拝借いたしたく
先達つかまつります!」と上がり込みます。
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そうすると、解かりやすい!とおっしゃられ
とても喜んでくださいます。

空海さまってそんな方なんです。
ものすごい豪傑です。
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パートナーが見つからない女性に一言。
「お大師様のような方がいいです」て祈ってみてください。
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これで結ばれたカップル、
俺の周りでたくさん出てきました。
これもまた嬉しい動きです。
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田中一人


 

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