【大難を小難に変える温もり】
ご先祖供養をすれば
神仏に祈れば
[悪いこと]が
起こらなくなるのでしょうか。
何もかもがスムーズにゆき
つまずきも、トラブルも
無くなるのでしょうか。
そんな一方向な期待が大きいと、
不都合を神仏やご先祖さまのせいにしたり、
変に自責を感じたりして
疲れてしまいますね。
パワースポット、浄化、といった言葉が
溢れているからか、
祈りや供養がまるで水洗トイレみたいに、
ジャーーってキレイに浄化してもらえる
そのための動作のように扱われたり。
でもよく考えてみると、
いいことばかり起きることを期待して
一喜一憂するよりも、
起こってきたことに対して
乗り越えることを面白く工夫できたり
それで笑えてたり、
協力してくれる人と繋がれたり
するほうが、幸せだなと思います。
そして、先祖供養は
わたしたちに おへそがある限り、
喜んで生きる瞬間に
湧き起こってくる生理現象だから、
何にも、難しいことにしなくていいのです。
何にも、負担や重荷にしなくていいこと。
宗教宗派の儀式に囚われなくても
おへそがあれば、基本的にとても
自然にやっちゃうことなんですよね。
「生まれてきた自分の命を機嫌良く生きる」
これがもう、供養の大部分なのだから。
巡禮記というお参りのご案内の場では
神社やお寺にお連れしたり
先祖供養の塔婆をあげたり、ご祈祷で
お経をあげたり、それも伝えるのですが、
単純に、
【ご先祖さまに手を合わせて想いを寄せる】
っていうことが、自然に出来る人は、
土台がとても安定しておられて、
自分を機嫌良く生きることに対して
開いている、という印象です。
そこに何らかの抵抗感が出てくるときには、
「供養」のための形から入ることで
とても大事な気づきをもらえたり
必要なプロセスになる場合があります。
でもね、難しく考えなくても、
日頃からお地蔵様や近所の神仏へ
お参りに行くときに、
ご先祖さまたちにも
「一緒にいきましょ」と声をかけてみると
いいですよ^ ^
あなたが共にいる意識で一緒にお参りしたら
とっても喜ばれますから。
そんな風にご先祖さまと気楽につながり、
たくさんの目に見えない意識が重なる
チームわたし としてお参りすることが
供養になっていくんです。
神様や仏様のところにお参りすることで
素直に手を合わせているあなたの姿を
ご先祖さまたちは応援しておられます。
そこの神仏からの見えない智慧を授かり
一緒にこの子のためにと動かれます。
そんな気軽な先祖供養も、
祈りの”効果効能への期待”や
背負うような罪悪感に縛られてたら
とっても重たい負担なものになってしまいますね。
「悪いこと」や「トラブル、不都合」が
起こったときにでも、大丈夫に
いられることはたくさんあります。
何かにつまずいた時も、
見えない応援にふと助けられた!
ってことも多くなります。
ご先祖さまに「ありがとう」と
手を合わせるだけでも、
他力が素直に受け取れるようになる
マインドセットができるんです。
あなたの「おかげさま」におられる
いろんな存在が、
あなたの祈りに応えようとして、
大難を小難に変えてくれることの
ありがたさ。
それがほんとうに
実感できるようになってくるのですね。
小さな女の子がやんちゃに走り回って
どんどん先に行っちゃっても、
振り向いたら大好きなパパママが笑っていて
「大丈夫だよ」と大きく微笑んでくれてたら、
後ろを気にせず何でもできそうな気がする、
というのと、よく似ています。
「パパママが笑ってくれている安心感」は、
振り向かなくても確認しなくても、
自分の冒険に夢中になっても
しっかり見守られている、
何をしていても尊重されている、
という「大丈夫」です。
たとえ、不都合が起こっても、
この子がこの困難を超えるきっかけで
幸せに生きる力を発揮していってほしい。
自分の眼を信じて進む道を選んでほしい。
というエールは必ず届いています。
コケても立ち上がるまで
見守ってくれるパパママのように。
そんなパパマ、どうせいるわけないやん、と
拗ねても、そんなのいらない。と否定しても
悪いことが起きるわけじゃないし
自由なんだけれど、
そんなパパとして、ありがとうって
ときどき振り返って手を振ったりしながら
後ろ気にせず思い切り行きたい方へ
勇気を出せる方が楽しいかな、って思います。
自分が大変だったことだけをどうしても
フォーカスしてしまうのが人だけど
そこにはたくさんの温かさがある。
見えないところで支えてくれる血脈霊脈の護り。
だから、ときどきでも、
人をして、ものをして、自然現象をして
教えてくれる、護ってくれるその温もりを
感じてみませんか。
その温もりは
なにも起こらないようにとビビる日々よりも
何か起こってくるたびに「大丈夫」にできる
自分のいのちの肯定感を、育ててくれます。
読んでくれてありがとうございます。
松本育子