ブログ 巡礼のおはなし

【かごめ かごめ】

投稿日:2017年3月29日 更新日:

【かごめ かごめ】

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かごめ かごめ
籠の中のとりは
いついつ出やる

夜明けの晩に
つるとかめがすべった
後ろの正面 だあれ
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かごめかごめは六芒星の形。
上向き三角と下向き三角が
合わさって出来た形。

 

男と女、過去と未来、上と下、右と左
そんな真逆の三角が合わさって出来たもの。

 

その籠の中で、
時間という、意識を旅する道具を使い
思い思いのストーリーで いっぱい動いて
もがいて、願って祈って生きている。

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その籠の中のとりはいつ出るのかな?

.
夜明けの晩とは今のこと。
鶴と亀は、天地を指し
自分の見ている世界のこと。

かごめから出る自由を知ったとりは
天地を統べるものを見つける。

後ろの正面で。 つまりここで。

.
このかごめの世界を創って観て体験してる
神さまの視点に 出逢う。

日本人てすごいなと思うのは
神社やお寺に行くと、
すっと場の空気が変わる、あれを
小さな時から肌身で知っていること。

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お米の一粒にかみさまがいたり
トイレの神さまがいたり、
川に龍神さまを感じたり
茶道や剣道のように氣を研ぎ澄ませたり、

 

そういう、かみさまと隣り合わせの感覚が
DNAの中に生きてるというか。

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そして九死に一生を得るような
大層な話ではなくても、

思いっきり泣いて笑って怒っているときや
無我夢中に何かをしているときだったり、
海の蒼さにホッとリラックスしたり、
大好きな人との時間に涙したり、

 

そんな時々にも何度となく
かごめから飛び出しては
理屈抜きに
天地を統べる自分を体験しているのだと思う。

.

いちばんそこから離れてるのは
心配しているとき。
深刻にすっぽりはまり込んでいるとき。

 

かごめの中で小さくなって
怖いよ、怖いよって丸まってる時。

そんなときは、思い出そう。

小さくなってる自分が、
その目に映すかごめの世界は、
鏡であることを。

かがみの真ん中にある
《が》を取ったら かみ、になる。
かみさまを真ん中でつなぐ
《我》の自分のことを。
嘘ついてごまかさないで、かぶせないで
ちゃんと感じてあげよう。

それは、悲しみを通して知るかもしれない。
怒りを通して知るかもしれない。

ネガティヴな感情は、とても大切な
隠れた「我」をあぶり出してくれる。
愛おしいその真ん中の拗ねた子を、
この手で抱きしめよう。

今何を怖がっていて、何が安心できて、
今何を叶えたいのか、

どうしてそうしたいのか

大事に願い聴いて、祈ってあげよう。
かみさまに繋げてあげよう。

 

大事にされた我は不思議と、あるところで
大人しくなっていく。

 

 

つるとかめが、統べる(合せ持つ)自分は
怖くったって安心してたって同じもの。

 

結局誰もが「我」に翻弄されながらも
「我」だけを生きることなんてできないし

神性も 仏性も 我も 欲も
なんかすごいのも、えげつないのも

つるかめ天地を
一緒くたに合体した自分を生きることから
1秒だって離れられない。

 

それを夜明けの晩ごとに明らめていくと

開き なおして、

祈ったように、生きるしかないや!と
深刻さから抜けてくる。

 

かごめから顔を出して新しい空気を吸える。

 

日本には、幸い祈る場所がたくさんある。

『カゴの中のとりさんたち

怖いならここで、目を開けてみてごらん。

大丈夫だよ。

不安ならここで、今、出てきてごらん。

その姿、見ててあげるよ。

祈りの声を、聴いてあげるよ。』

 

そんな風に見守ってくれてる祈りの場が
たくさんある。
勇気をくれる場がたくさんある。

 

だから、何回も祈りに行く。
かごめから出たり入ったりしながらも
何回も、何回も、安心をもらい
勇気をもらい、スペースをもらって、

また、自由に飛び立っていくとりたちを

.

神さまたちは楽しそうに、みている。

 

記: 松本育子

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祈る場所に行って、どんな祈りをしたら
いいのかな、どんなことをお願いしても
いいのかな、という素直な疑問に
一つ一つ、宗派を問わず「姿勢」だけを
お伝えしている巡禮記。

巡禮記は「企画機会」であって組織ではありません。

田中も松本も「先達」という
人の嘘のない祈りと聖地を
まっすぐにおつなぎする案内人の役割。
(※田中には平安時代からのご家系の仕事)

.
それぞれ自分だけのご神仏とのおつきあいを
して、幸せを感じて生きていくための大昔からの智慧を、巡禮記の様々な企画や機会を通してわかりやすくお伝えします。

 

人の祈りを揃えることがありませんし
それぞれに違う背景を背負われていることを
とても尊重しています。

だから、個性がどんどん溢れてきます。

祈りの個性が開く時代へ。
開いた個性が繋がり全体を喜ぶ時代へ。
豊かに咲かせてゆきましょう!

 

 

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